静学的・動学的な貿易の利益
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 01:48 UTC 版)
「貿易の利益」の記事における「静学的・動学的な貿易の利益」の解説
貿易の利益は静学的な利益と動学的な利益に分類することができる。静学的利益は限られた資源配分の下、消費者が効用最大化を図っており、生産者も利潤最大化を図っているときに、国際貿易によって交易条件(輸出財価格を輸入財価格で割ったもの)が変化することで無差別曲線が右上にシフトすることからもたらされる。部分均衡分析の場合は最適化問題の解でなくても構わないが、外国から廉価な財が輸入されるこによる価格の低下が消費者余剰の増大をもたらし、それが生産者余剰の低下と政府の関税収入の減少を上回ることから利益が生じる。 動学的利益は、経済が時間を通じて発展していくことに関連する利益である。例えば、国際貿易をすることで生産技術や知識を蓄積し、それによって産業が成長することによる利益である。
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