青色本とは? わかりやすく解説

青色本・茶色本

(青色本 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/17 14:40 UTC 版)

青色本・茶色本(Blue and Brown Books)はルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが1933年から1935年にかけてケンブリッジ大学でおこなった講義を書き留めた2冊のノートである。それぞれが謄写版で製本され、ウィトゲンシュタインの存命中は少部数が限られたサークル内で流通した[1]。1933-34年の講義録は青い表紙で、1934-35年の講義を書き取ったノートは茶色の表紙で綴じられていた。1958年にラッシュ・リーズが「『哲学探究』の先行的研究」として初めて2冊をまとめてブラックウェル社から出版した[2]


  1. ^ a b Grayling, A. C., Wittgenstein: A Very Short Introduction (1988) Oxford University Press ISBN 0192854119
  2. ^ a b Wittgenstein, Ludwig, Preliminary Studies for the "Philosophical Investigations", Generally known as The Blue and Brown Books, (1958) Blackwell Publishers Ltd.
  3. ^ 野矢茂樹(2010)「『青色本』の使い方」ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『青色本』大森荘蔵訳、ちくま学芸文庫 p.176


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青色本

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青色本・茶色本」の記事における「青色本」の解説

青色本は1933-34年に口述されたテキストであり、後に言語ゲームとして知られることになる概念先駆的導入されているという点で、1932年以降ウィトゲンシュタイン哲学画期をなすとされている。記号操作として思考考察するという後期著作では取り組まれていないテーマ含まれているが、それを可能にする確固とした言語規則という中期考え方認められない。ここにみられる言語学的分析という手法は、その後日常言語哲学として結実した

※この「青色本」の解説は、「青色本・茶色本」の解説の一部です。
「青色本」を含む「青色本・茶色本」の記事については、「青色本・茶色本」の概要を参照ください。

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