青書と白書の違い
端的に言って、青書と白書の違いは呼び名のみであり、文書の役割や目的などに違いはありません。
一般的に、政府が国内事情などを取りまとめて発行する文書は「白書」と呼ばれます。例として「警察白書」や「厚生労働白書」などがあります。この中で、外務省が発行しているもののみ「外交青書」と呼ばれています。
外交青書は国際情勢や日本の外交政策をまとめて報告したもので、他省庁の白書と異なるものではありません。
「白書」の名称の由来は英語の「white book」です。白い本、つまり表紙が白い本という意味の呼び名です。政府報告書がその表紙の色から「white book」と通称されるようになり、後に英語「white book」が政府報告書を意味する語として定着した、という経緯があります。「白書」はこれを訳したものです。
外務省「よくある質問集」で、外務省が「外交青書」の呼び名を採用した由来が説明されています。それによれば、文書の作成・発行を始めた時の英国議会が、外交委員会の報告書を青い表紙で作成して「bluebook」と呼称していたことが理由の一端にあるといいます。
なお、外交青書は最初は「わが外交の近況」という標題が用いられていました。
関連サイト:
よくある質問集:その他 - 外務省
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