雪国観光圏とは? わかりやすく解説

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雪国観光圏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/26 08:59 UTC 版)

一般社団法人雪国観光圏(いっぱんしゃだんほうじんゆきぐにかんこうけん )は、「観光圏の整備による観光客の来訪及び滞在の促進に関する法律」に基づき、新潟県南部の魚沼地域及び群馬県長野県の県境を接する地域「魚沼市南魚沼市湯沢町十日町市津南町みなかみ町栄村」の7市町村を圏域として一体的な観光圏で新たな展開をすることにより地域活性化を目指すものである。2017年11月28日観光庁より日本版DMO(地域連携DMO)として正式登録認可を受けた[1]

観光圏整備計画の目標

  • 雪国観光圏の理念は「100年後も雪国であるために」である。
  • 理念を事業に結びつけていくことが事業戦略の軸として考えており、KPI〈重要業績評価指標〉についても理念と連携したものを設定。
  • 延べ宿泊者数
(人泊) 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
訪日外国人旅行 28,223 200,000 350,000 500,000 650,000 800,000
日本人 1,953,658 3,400,000 3,550,000 3,700,000 3,850,000 4,000,000
合計 1,981,881 3,600,000 3,900,000 4,200,000 4,500,000 4,800,000
  • 1人あたり旅行消費額
(円/人) 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年
外国人 - 160,000 170,000 180,000 190,000 200,000
日本人 32,173 35,000 37,000 39,000 40,000 42,000
合計 32,173 195,000 207,000 219,000 230,000 242,000

事業

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期
国際競争力の高いスノーリゾート形成事業(ICゲートの導入等) インバウンド需要を取り込む意欲やポテンシャルの高い湯沢町、南魚沼市において国際競争力の高いスノーリゾート形成を促進する。 湯沢町南魚沼市 2023年~
雪国魚沼サイクリングルート(GCR)「自転車走行環境整備」事業 国土交通省によるナショナルサイクルルート(NCR)認定に向けて、サイクリストの走行環境整備を行う。NCR認定による国内外サイクリストへの認知度向上とともに、自転車ツーリズム推進を図る。 湯沢町・南魚沼市・魚沼市連携自転車活用推進協議会 (湯沢町、南魚沼市、魚沼市 2023年~
秋山郷周遊促施設整備事業 大地の芸術祭の作品展示場や町有施設の整備と秋山郷を回る仕掛けづくりを行う。 津南町十日町市 2023~2025年
  • ソフト事業
個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期
国際競争力の高いスノーリゾート形成事業(グリーンシーズン、アフタースキーコンテンツの造成等) インバウンド需要を取り込む意欲やポテンシャルの高い湯沢町、南魚沼市において国際競争力の高いスノーリゾート形成を促進する。 湯沢町、南魚沼市 2023年~
雪国魚沼サイクリングルート(GCR)「情報発信整備」事業 GCRのコース紹介並びに魅力発信のため、ウェブサイト改修、ルートマップ(紙、電子媒体)を作成する。 湯沢町・南魚沼市・魚沼市連携自転車活用推進協議会 (湯沢町、南魚沼市、魚沼市) 2023年~
大地の芸術祭を共通コンテンツとしたインバウンド誘客促進事業 大地の芸術祭をフックに海外来訪者に対して雪国文化を体感してもらい、誘客の流れとファン獲得を目指す 十日町市、津南町 2023年~
只見線を活用した周遊観光事業(周遊プランの造成等) 世界や全国各地の鉄道ファンを魅了する絶景の只見線を活用し、域内の滞在時間を伸ばし、周遊観光を促進する。 魚沼市、南魚沼市 2023年~
インバウンド拡大に向けた官民連携事業 みなかみ町としてのインバウンド対象国を選定、KPIを設定、達成に向けたアウトプットとアウトカムを明確にする等、今まで具体的ではなかった誘客セールスの課題をあぶり出し、効果的な事業推進を図り、外国人観光客数の増加を図る。 みなかみ町 2023年~
  • 国内交流拡大戦略
  • ハード事業
個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期
公園施設長寿命化計画対策事業 湯沢中央公園の少年野球場テニスコート、レジャープール等を改修し、長寿命化を図る。(スポーツツーリズムでいけるか?) 湯沢町 2023年~
消雪パイプ井戸の削井 観光客が安心して移動できる道路環境を整備する。 湯沢町 2023年~
塩沢地区(つむぎ通り)】まちなかウォーカブル推進事業(社会資本整備総合交付金、都市再生整備計画事業)(市道整備・美装化、ポケットパーク整備、バリアフリートイレ整備等) 街路や雁木通りによる歴史ある街並みの整備により、雪国の歴史と文化に触れ、居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりを行う。 南魚沼市 2023年~
南魚沼市無電柱化推進計画事業 (主)塩沢大和線から観光施設(魚沼の里)付近の市道無電柱化を推進する 南魚沼市 2023年~
道の駅再整備の検討 拠点となる道の駅南魚沼の機能強化等について検討を行う。 南魚沼市 2023年~
指定文化財看板整備事業 文化資源を活用した観光のため、市指定文化財の看板について英語を並記するなど整備していく。 南魚沼市 2023年~
トレッキング&サイクルツーリズム環境整備事業 サイクリングやトレッキングのための通路やスポットの整備 津南町、栄村、十日町市 2023年~
苗場山麓ジオパークユニバーサルツーリズム推進事業 ジオパークジオサイトや展望台、看板等を誰もが楽しめる形へ推進する。 津南町、栄村 2023年~
温浴施設リニューアル事業 日帰り温浴施設の低炭素化工事と多面的魅力化を行う。 津南町 2023年~
埋蔵文化財センター建設事業 縄文遺跡出土品の観光活用施設を建設する。 津南町 2019年~2025年
商店街にぎわい創出事業 交流人口を核とした地域商業地区の面的整備と拠点施設整備を行う。 津南町 2022年~
かわまちづくり事業 道の駅みなかみ水紀行館にて、イベント施設やオープンカフェの設置など、河川敷利用の拡充を図り、地域活性化を促進する。 みなかみ町 2018年~2019年
観光施設等改修促進事業 村内の指定管理施設等の観光施設において、付加価値の高めるための改修及び統廃合を促進し、多様な客層の誘客を図る。 栄村 2023年~
  • ソフト事業
個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期
ちくちなぶらりちゃり [2] サイクルツーリズムの広域連携を推進する。 十日町市、津南町、栄村 2021年~
地域資源を活かした魅力あるコンテンツ創出事業 里山資源を活かしたコンテンツの創出により、他観光エリアとの差別化と新たな客層の取り込みを促進する。 栄村 2023年~
  • 高付加価値で持続可能な観光地域づくり戦略
  • ハード事業
個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期
地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業 宿泊施設・観光施設の改修、廃屋の撤去、面的DXなど、地域・産業の「稼ぐ力」を回復・強化するための取組を実施する。 湯沢町、南魚沼市、十日町市、魚沼市、津南町、栄村 2023年~
地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業 みなかみユネスコエコパーク」「SDGs未来都市」の理念に基づき、みなかみ18湯エリアを網羅して、①宿泊施設の改修②観光施設の改修③廃屋の撤去を通じて、地域の高付加価値化を促進する。 みなかみ町 2022年~

計画期間

  • 2008年度 - 2012年度[3]
  • 2023年度 - 2027年度[4]

民間の実施体制及び役割分担

  • 連携する事業者名及び役割
    • 雪国観光舎越後湯沢温泉(滞在プログラム企画)[5]
    • 一般社団法人湯沢町観光まちづくり機構(宿泊サービス改善)[6]
    • 株式会社N37(ブランディング・マーケティング)[7]
    • 株式会社滝沢印刷(広報)[8]
    • 株式会社自遊人食ブランド向上)[9]
    • 一般社団法人観光品質認証協会(宿泊施設品質認証)[10]
    • 第四北越銀行コンサルティング事業部(調査)[11]
    • 株式会社コラボル(人材育成研修)[12]
  • 観光地域づくりプラットフォームの実施体制
    • 観光地域づくりマネージャー 「観光地域づくりプラットフォーム登録票」参照。
    • 観光地域づくりプラットフォームの組織名 一般社団法人雪国観光圏(地域連携DMO

雪国観光圏推進協議会

役職名 所属(職)名 氏名
会長 湯沢町長 田村正幸
副会長 十日町市長 関口芳史
副会長 南魚沼市長 林茂男
理事 魚沼市長 内田幹夫
理事 津南町長 桑原悠
理事 みなかみ町長 阿部賢一
理事 栄村長 宮川幹雄
理事 (一社)湯沢町観光まちづくり機構代表理事 岡 淳朗
理事 (一社)十日町市観光協会代表理事 柳 一成
理事 (一社)南魚沼市観光協会長 南雲 武士
理事 (一社)魚沼市観光協会長 三友 泰彦
理事 津南町観光協会長 樋口 明
理事 (一社)みなかみ町観光協会代表理事 小野 与志雄
理事 栄村秋山郷観光協会長 石沢 一男
監事 湯沢町商工会経営支援室長 梅田 朝夫
監事 塩沢商工会経営支援室長代理 中俣 峰行

脚注

  1. ^ 「日本版DMOの第1弾登録について 」国土交通省 地方運輸局
  2. ^ ちくちなぶらりちゃり”. 広域サイクリングルート研究会. 2025年5月25日閲覧。
  3. ^ 雪国観光圏整備計画 - 国土交通省”. 観光庁. 2025年5月17日閲覧。
  4. ^ 雪国観光圏整備計画 - 国土交通省”. 観光庁. 2025年5月17日閲覧。
  5. ^ 雪国観光舎”. 一般社団法人 雪国観光舎. 2025年5月25日閲覧。
  6. ^ 湯沢町観光まちづくり機構”. 湯沢町観光まちづくり機構. 2025年5月25日閲覧。
  7. ^ 株式会社N37”. 株式会社N37. 2025年5月25日閲覧。
  8. ^ 滝沢印刷”. 滝沢印刷. 2025年5月25日閲覧。
  9. ^ 自遊人”. 自遊人. 2025年5月25日閲覧。
  10. ^ 株式会社日本ホテルアプレイザル観光品質認証室”. 株式会社日本ホテルアプレイザル. 2025年5月25日閲覧。
  11. ^ 第四北越リサーチ&コンサルティング”. 第四北越リサーチ&コンサルティング. 2025年5月25日閲覧。
  12. ^ 株式会社コラボル”. 2025年5月25日閲覧。

外部リンク




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