雪が谷検車区とは? わかりやすく解説

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雪が谷検車区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/03 00:58 UTC 版)

雪が谷検車区
基本情報
所在地 東京都大田区北嶺町46
鉄道事業者 東急電鉄
帰属組織 車両部 - 車両保全課
最寄駅 雪が谷大塚駅
管轄路線 池上線東急多摩川線
管轄車両 1000系1000系1500番台7000系
開設 1951年(昭和26年)10月16日
車両基地概要
敷地面積 8,980m2[1]
留置線本数 8本
検査線本数 2本
1本に車輪転削設備あり
洗浄線本数 2本
車両洗浄装置 1基
その他設備 通路線 1本
修繕線 1本
保線区留置線 2本
最大収容両数 72両[1](3両×24本)
配置両数 93両(3両×31本)
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雪が谷検車区(ゆきがやけんしゃく)は、東京都大田区に存在する、東急電鉄車両基地である。

概要

池上線東急多摩川線車両が所属する。世田谷線車両は雪が谷検車区上町班が担当する。

構内は雪が谷大塚駅寄りの留置線、洗浄線などの敷地と公道(雪が谷大塚2号踏切)を挟んだ検車区・管理棟を備えた敷地に分かれている[1]。前者は留置線5線のほか、通路線1線、手洗浄作業線2線と車両洗浄装置1基、保線区留置線2本を備えている[1]。後者は屋根付検査場が2線(1線は車輪転削盤設置)、留置線3線、修繕線1線と検車区管理棟がある[1]。修繕線にはクレーンと台車トラバーサー等を備えており、故障機器の交換時に使用する[1]

  • 敷地面積: 8,980m2
  • 建物面積: 2,030m2
  • 最大留置車両数: 24編成72両(終電後、通常時は23編成留置)

池上電気鉄道開通当初は、池上駅(現在の同駅は若干移設されている)南側に小規模な車両基地(木造の小屋で、2線のみ)が設けられていた[2]1923年大正12年)5月に雪ケ谷駅(現・雪が谷大塚駅)まで延伸した際、調布大塚駅 - 御嶽山駅間に移転した[3][4]。その後、1943年昭和18年)6月に雪ケ谷駅と調布大塚駅が統合され、現在の雪が谷検車区の場所へ移転した[3]

歴史

  • 1922年大正11年)10月6日:池上電気鉄道開通時、池上駅に車両基地が併設[2]
  • 1923年(大正12年)5月:雪ヶ谷駅(現・雪が谷大塚駅)までの延伸に伴い、車両基地も調布大塚駅近くに移転[4]
  • 1943年昭和18年)6月1日:雪ケ谷駅と調布大塚駅の統合に伴い、現在地へ移転[3]
  • 1948年(昭和23年):目蒲線大井町線・池上線を管轄する目黒検車区として奥沢に創設。
  • 1951年(昭和26年)10月16日[5] - 目黒検車区から池上線を管轄する雪が谷検車区に分離[5]。雪が谷検車区発足。
  • 1988年(昭和63年)9月16日[5]:目蒲線を管轄していた奥沢検車区を雪が谷検車区に統合し、奥沢検車区は雪が谷検車区奥沢班(奥沢列車検査班)となる[5]
  • 2000年平成12年)8月6日[5]:目蒲線の目黒線・東急多摩川線への系統分離に伴い、雪が谷検車区奥沢班が廃止される(目黒線車両元住吉検車区に所属)。同時に世田谷線を管轄していた長津田検車区上町班が雪が谷検車区に移管され、上町班は雪が谷検車区上町班となる[5]。雪が谷検車区奥沢班のあった奥沢車庫は元住吉検車区奥沢車庫となる。

所属車両

脚注

  1. ^ a b c d e f 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号特集「東京急行電鉄」pp.62 - 67。
  2. ^ a b 大正出版『回想の東京急行1』pp.144 - 145。
  3. ^ a b c 東京急行電鉄『東京急行電鉄50年史』「12.技術(建設・改良・保守・車両) (PDF) 」pp.1012 - 1017。
  4. ^ a b 大正出版『回想の東京急行1』p.136。
  5. ^ a b c d e f 日本鉄道車両機械技術協会「R&M」2001年6月号「東急雪が谷検車区」記事。

参考文献

関連項目




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