雑種の分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 00:40 UTC 版)
前述のようにいくつかのマツと天然条件下で雑種を形成する。ダイオウマツとテーダマツの雑種はSonderegger pineと呼ばれ、ルイジアナ州(Louisiana)やテキサス州東部で良く見ることができる。ヌママツ(Pinus serotina)とテーダマツの雑種はノースカロライナ州で観察されている。他にもリギダマツ(P. rigida)などとの雑種がニュージャージー州などの分布域北部などで発見され、研究が進んでいる。エキナタマツ(P. echinata)との雑種がオクラホマ州などの分布域西部に分布しており、他にもルイジアナ州などの分布域南部で互いに分布が重なる地域には生息している可能性がある。この雑種はテーダマツで問題になるfusiform rust(意訳:紡錘さび病?)に対して耐性を持つ。 人工的な雑種が生産されている。テーダマツとエキナタマツとリギダマツを掛け合わせたものはかなり期待されている。これはテーダマツとエキナタマツの雑種個体が重大な病害fusiform rustに耐性を持ち、テーダマツとリギダマツとの雑種個体は低温への耐性が上がるためで、この両方の形質を持ち合わせることで植林地の適地をさらに北へと広げることが出来ると考えられている。 整然と並ぶ植林地の個体たち ダイオウマツとの雑種sonderegger pineの苗
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