集合上の位相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 00:15 UTC 版)
詳細は「位相空間」を参照 位相(トポロジー)は、大まかに言えば集合の元が互いにどの程度空間的に関連があるのかを示す、この分野の中心的な数学的構造である。一つの集合には複数の異なる位相が入り得る。例えば、実数直線、複素数平面、およびカントール集合は異なる位相を持つ同一の集合と見ることができる。 厳密に言えば、集合 X に対し、X の部分集合族 τ が X の位相であるとは、 空集合 ∅ および全体集合 X は τ の元 τ の元の任意の合併は τ の元 τ の元の任意の有限交叉は τ の元 の三条件をすべて満たすときに言う。τ が X 上の位相であるとき、対 (X, τ) は位相空間と呼ばれる。集合 X に特定の位相 τ が備わっていることを Xτ と書き表すこともある。 τ の元は X の開集合と呼ばれる。X の部分集合が閉であるとは、その補集合が τ の元となる(つまり補集合が開集合となる)ことである。X の部分集合は、開でも閉でもある(開かつ閉集合)こともあれば、そのどちらでもないこともある。空集合と X 自身は常に開かつ閉である。点 x を含む開集合は x の(開)近傍と呼ばれる。
※この「集合上の位相」の解説は、「位相幾何学」の解説の一部です。
「集合上の位相」を含む「位相幾何学」の記事については、「位相幾何学」の概要を参照ください。
- 集合上の位相のページへのリンク