陸軍暗号書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/13 16:02 UTC 版)
陸軍暗号書は1943年6月に四号、1945年に五号に切り替えられた。 全暗号区で共通の7890を使用し、さらに各暗号区では異なる特別計算表を使用して識別符を使い分けた。 1943年9月に7890と6666が同じ内容の電文を各特別計算表で組み立てたのを米国が発見、陸軍暗号書四号の復元作業が始まったが、年内までには翻訳できるレベルに達しなかった。 1944年1月に東部ニューギニアのシオで陸軍暗号書四号や乱数表がオーストラリア軍に捕獲される事故が発生。これは第20師団が暗号書を処分する際、焼却する代わりに箱ごと沼地に沈めていた為である。しかも日本側では暗号書は焼却されたと誤って報告されていた。 この捕獲暗号書により7890および2345、5555、6666、7777は1943年11月 - 44年3月の間は容易に翻訳できるようになった。 2345 Army Ordnance System Code No.4 5555 Army North Pacific System Code (Southern Army in Malaya Code Area) 6666 Army Old Philippines System Code (8th Area Army, H.Q. at Rabaul in New Britain Code Area) 7777 Army South-west Pacific System Code (2nd Area Army in New Guinea Code Area) 7890 Army General Administrative Code (General Area)
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