陸上植物群落との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 09:32 UTC 版)
藻場と陸上の森林を比較したとき、バイオマスは陸上の温帯林で最大値が約 200kg/m2、藻場は最大値で約 3kg/m2 と貧弱である(イネ科植物の草原でも最大値は約 5kg/m2 になる)。しかし、純生産量では陸上の温帯林が 3kg(乾重)m2/年、熱帯で約 4kg(乾重)/m2/年となるのに対し、藻場は約 3-8.3kg(乾重)/m2/年 と、バイオマスに比べて圧倒的に純生産量が多い。 その理由としては、海藻の藻体中にクロロフィル a/cおよびフコキサンチンをはじめとするカロテノイド類が含まれており、海水を通過した太陽光線も十分に吸収できること、海藻は基本的に藻体全体が光合成組織であること、藻体が水流の撹乱により大きく揺れるために効率の良い受光と光合成が可能であること、などが挙げられる。
※この「陸上植物群落との比較」の解説は、「藻場」の解説の一部です。
「陸上植物群落との比較」を含む「藻場」の記事については、「藻場」の概要を参照ください。
- 陸上植物群落との比較のページへのリンク