阪田耕雪とは? わかりやすく解説

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坂田耕雪

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 05:38 UTC 版)

坂田 耕雪(さかた こうせつ、明治4年1月6日1871年2月24日〉 - 昭和10年〈1935年2月6日)とは、明治時代の日本の浮世絵師日本画家

来歴

尾形月耕の門人。通称萬助、耕雪と号す。加賀国金沢(現・石川県金沢市)に生まれる。弥左衛門町時代(明治15年 - 明治20年)の月耕に師事し浮世絵を学んだのち、大阪市に移り住み、明治29年(1896年)に入社した大阪毎日新聞社新聞挿絵を描き好評を得た。明治34年(1901年)に春陽堂から版行された菊池幽芳の小説『己が罪』中編の木版挿絵および口絵、同じく幽芳の小説『乳姉妹』の挿絵を描く。その後は南画の山水や人物図などを描いている。大正3年(1914年)に開催された第8回文展に「露」を出品して入選し、巽画会の会員となる。これは唯一の官展出品作であった。大阪毎日新聞社を退社した後は能画の研究に専念した。また、大阪市の依頼により大阪城天守閣内で「豊大閣」の肖像画を描いた。

作品

  • 『己が罪』中編 口絵 菊池幽芳作 春陽堂版 明治33年 ※上巻は富岡永洗、下巻は武内桂舟が口絵を担当
  • 『七日間』口絵 菊池幽芳作 文淵堂版 明治34年
  • 『夏子』後編 口絵 菊池幽芳作 春陽堂版 明治39年
  • 『月魂倭文子の巻』口絵 菊池幽芳作 文淵堂版 明治41年
  • 『怪傑紀文伝』前後編 口絵 岡本霊華作 嵩山堂版 明治43年
  • 「和歌三神図」 絹本水墨着色
  • 「伊勢大廟図」 絹本着色 本山彦一書あり

参考文献



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