鉱物の産出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 03:45 UTC 版)
古来、木々の名産地として知られていた田上山ではあるが、それ以外にも明治期には岐阜県恵那地方、福島県石川地方とともに国内の花崗岩鉱物の三大産地の一つとして数えられていたほどである。しかしこの山の花崗岩鉱物の中でも、特に産出量が多い水晶は加工に向いていなかったことから長年放置されており、明治期に入って外国人商人がその存在を見つけるまでほとんど無価値のものとして扱われていた。明治期に入り、外国人宝石商がこれに目をつけると、さっそく地元民を雇って手当たり次第拾わせ、トパーズとして海外へ輸出したが、この時の田上山内からの産出分のうち、国外への持ち出し総量は明治年間だけでも700kgに及んだとされる。 戦後、1974年に中沢和雄によって発見された晶洞(中沢晶洞)の中で、重さ6.2kgの日本最大のトパーズの巨晶が発見された。
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