金属イオンとの相互作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 06:31 UTC 版)
「薬物相互作用」の記事における「金属イオンとの相互作用」の解説
金属イオン、特にアルミニウム、鉄、マグネシウム、カルシウム等の多価陽イオンはある種の薬物と化学的な結合(キレート形成と呼ぶ)をすることにより難溶性の複合体をつくることがある。これらの金属イオンは下剤の酸化マグネシウムや貧血の治療に用いられる鉄剤、牛乳などに含まれており、ニューキノロン系あるいはテトラサイクリン系抗菌薬などと結合して両者の薬効低下を招く。これらの薬物を併用する必要がある時には先に吸収阻害を受ける薬物(ニューキノロン系など)を内服し、その後2-4時間経過してから金属含有製剤を内服すると効果的であるとされる。
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