酒税回避
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:57 UTC 版)
「消毒用アルコールIP」は、消毒用アルコールの市場占有率で1位を持つ健栄製薬が、消毒用アルコールに添加物として2-プロパノールを混ぜたものを、消毒用アルコールより安価に販売した製品である。健栄製薬が自ら「消毒用エタノールIPには添加物としてイソプロパノールが含まれているため...酒税がかかりません」と解説したことから、2-プロパノールの添加が酒税を回避する目的で行われたものと広く認知されている。 実際には、消毒用アルコールは、アルコール事業法上の工業用アルコールを希釈した「特定アルコール」と考えられ、酒類原料への不正使用を防止する価格が加算されているためで酒税そのものではないとみられる。 ただし、酒税法第二条により、「「酒類」とは、アルコール分一度以上の飲料(薄めてアルコール分一度以上の飲料とすることができるもの(中略))をいう」とも定められている。したがって、1%以上のアルコールを含む飲用可能な液体は酒税法のいう酒類に当たるとの解釈もあり、統一した見解は得られていないとの報告もある。
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