遺書「巌頭之感」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 23:39 UTC 版)
藤村が遺書として残した「巌頭之感」の全文は以下の通り。 巌頭之感 悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て 此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の オーソリチィーを價するものぞ。萬有の 眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。 我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。 既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の 不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は 大なる樂觀に一致するを。 ホレーショとはシェイクスピア『ハムレット』の登場人物を指すとみられる(後述)。 「終に死を決するに至る」の箇所を「終に死を決す」としている資料もみられるが、写真のとおり誤りである。
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