遺伝子組み換えモデル動物を用いた神経堤幹細胞ポピュレーションの探索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 14:09 UTC 版)
「神経堤幹細胞」の記事における「遺伝子組み換えモデル動物を用いた神経堤幹細胞ポピュレーションの探索」の解説
近年の遺伝子工学の発展により、マウスにクラゲの蛍光タンパク質をコードする遺伝子を組み込んだモデル動物を用いた研究が進んでいる。神経堤幹細胞を含む組織分布は1998年にA. P. McMahonらが開発したCre/Floxp-EGFPシステムをprotein-zeroタンパク質プロモーター下流にCre遺伝子を接続したDNAコンストラクトと組み合わせたP0-Cre/floxp-EGFPマウスにより可視化できることが示唆された 。Cre/Floxp-EGFPシステムとは、特定の細胞でGFP蛍光を継続的に得られることを目的として開発されたDNAコンストラクトをマウスゲノム中に組み込むシステムである。このほか、Wntタンパク質のプロモーター部位をGFP蛍光タンパク質下流に繋いだWnt –Cre/floxp-EGFPマウスを神経堤幹細胞ポピュレーションの絞込みに使った例も報告されており、P0-Cre/floxp-EGFPマウスによる群とともに神経・グリア・平滑筋の3系統へ分化することが示されている。採取した組織はマウス胎児由来Dorsal root ganglia(DRG),骨髄(Bone marrow)および鼻腔粘膜(Whisker Pad)が用いられている。
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