選ばれた王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 16:08 UTC 版)
ヴイエの戦いで生き残った西ゴート貴族たちは、アラリック2世の亡骸を火葬して、王の正妃テオデゴンダ(東ゴート王テオドリックの娘)が生んだ幼いアマラリックを差し置いて、王の庶子ゲサリックを新たな王に選んだ。このため、アラリック2世の嫡子にして東ゴート王の孫であるアマラリックの王位継承を求める東ゴート王国が反対した。 ヴイエの戦いで自らの価値を証明した若い戦士たちと東ゴートの摂政たちが行ったゲサリック即位の選択は、庶子に有利に働き、西ゴート軍は救援を求めた。 スペインの歴史家ラモン・メネンデス・ピダル(en)が明らかにしているように、当時の君主制は世襲ではなかったのでゲサリックが簒奪したとみなすべきでない。内紛が、セプティマニアやプロヴァンスの一部地域を除いて、ガリアにおける領土を全て失うというヴイエの戦いの結果を招いたのである。
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