遠山温泉郷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 06:23 UTC 版)
源泉温度43.1度のアルカリ性等張性高温泉(ナトリウム・カルシウム 高濃度塩化物温泉)。飲泉可能。 源泉は遠山郷霜月温泉源泉で、特有の硫黄臭と塩味があり、浴用は慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・やけどなどに効果があり、飲用にあっては痛風・糖尿病・慢性便秘などに効果を示す。 入浴施設としては、「道の駅遠山郷 かぐらの湯」、「いろりの宿 島畑(しまばた)」、天然温泉「神代(じんだい)の湯」を持つ創業250年の老舗旅館「大島屋旅館」がある。 かぐらの湯を運営する飯田市南信濃振興公社は、2011年11月から温泉水を用いたトラフグの養殖を開始した。これは2008年から温泉トラフグの養殖を成功させている栃木県那珂川町の企業・夢創造と提携し、その指導を仰いで過疎地域の産業振興に生かそうという試みであり、那珂川町の温泉水同様の塩化物泉である遠山郷の温泉水はトラフグの養殖に適しており、かつ温泉の塩分濃度が海水より低い0.73%はトラフグの生育にストレスを与えず、毒を生成しないという利点を持つ。2012年からは不定期に試食会も行われ、2014年からは毎月1回試食会が開催されている。この試食会は多くの意見を養殖に生かすためであり、予約を行えば一般人でも出席可能となっている。
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