道徳主義、被害者文化の暴走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:08 UTC 版)
「マイクロアグレッション」の記事における「道徳主義、被害者文化の暴走」の解説
社会学者のブラッドベリー・キャンベルとジェイソン・マニングによる論文では、マイクロアグレッションを喧伝することでVictimhood Culture(被害者文化)、日本でいう被害者ビジネスと呼ばれるようなものを助長していると批判している。社会心理学者のジョナサン・ハイトはこの被害者文化について、「個人の小さな対人関係による問題を自分で処理する能力を低下させ、人々が被害者として、あるいは被害者を擁護する者としての地位を絶え間なく競い合い、激しい精神的葛藤のある社会を生むもの」としている。 言語学者のジョン・マクホーターは、マイクロアグレッションの存在そのものは否定しないが、マイクロアグレッションが過度に意識されると他の社会的問題を引き起こすことを指摘し、人々がステレオタイプに基づいて誰かを軽蔑するときのみに限定すべきだとした。彼は「黒人にマイクロアグレッションによって永久的に心理的ダメージを受けている、真の競争から除外させられていると教えることは、彼らを幼児化させると思う。」とも述べている。
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