進む中心市街地の空洞化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:08 UTC 版)
「コンパクトシティ」の記事における「進む中心市街地の空洞化」の解説
日本の都市は高度成長期を経て拡大を続け、政策的にも郊外の住宅地開発が進められてきたが、大規模小売店舗法の改正などもあり1990年代より中心市街地の空洞化現象(ドーナツ化現象)が各地で顕著に見られるようになった。 特に鉄道網の不十分な地方都市においては自動車中心社会(車社会)に転換し、巨大ショッピングセンターが造られ、幹線道路沿線には全国チェーンを中心としてロードサイド型店舗やファミリーレストラン、ファーストフード店などの飲食店が出店し、競争を繰り広げるようになった。また商業施設のみならず公共施設や大病院も広い敷地を求めて郊外に移転する傾向が見られる。 一方、旧来からの市街地は街路の整備が不十分で車社会への対応が十分でない場合が多い。昔から身近な存在であった商店街は、道路が狭く渋滞している、駐車場が不足している、活気がなく魅力ある店舗がないなどの理由で敬遠されて衰退し、いわゆるシャッター通りが生まれている。古い市街地は権利関係が錯綜しており、再開発が進まなかったことも一因である。
※この「進む中心市街地の空洞化」の解説は、「コンパクトシティ」の解説の一部です。
「進む中心市街地の空洞化」を含む「コンパクトシティ」の記事については、「コンパクトシティ」の概要を参照ください。
- 進む中心市街地の空洞化のページへのリンク