透胎七宝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 06:29 UTC 版)
胎の一部を切り透かしにして透明釉を施す、あるいは、銅胎の一部を切り透かしにして透明釉を施し、他の銅素地の部分には通常の七宝を施す技法。下地に彫金などを施すと、透けて、図案が浮き彫りされる。西洋のプリカジュールの技法の和名と考えて差し支えない。明治時代末期以降にはアールヌーヴォーなどの影響を受け、ルネ・ラリックに代表される宝飾作家が当該技法を用いた宝飾品を製作した。日本の七宝家らも、この潮流に乗って透胎七宝や後述の省胎七宝を手がけており、ウォルターズ美術館には、濤川惣助の作といわれる銀製の透胎七宝が所蔵されている。
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