近代版に近い系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:13 UTC 版)
「御伽文庫」版は御伽草子の定番だが、現代の「浦島太郎」のおとぎ話とは、筋書きや名称のうえで違いが多い。御伽文庫では、太郎は亀を買いとることはせず、背中にも乗らない。 I類系統の本が、現代版により近く、浦島太郎が宝を渡して亀を買い取る要素が含まれている。また、相手の女性を無名とせず、「乙姫」(「亀の乙姫」)と特定するものが含まれる。また本文でも「玉手箱」という言葉が使われる オックスフォード大学ボドリアン図書館所蔵の絵巻もI類に所属する。 林晃平は、I類を性格づける要素として、1) 亀の買い取り 2) 迎えの舟 3) 四季の間に郷愁をなだめる効果、4) 村人が長寿を認めて荼毘に付す(修行僧の役割)、5) 玉手箱の煙が蓬莱に到達し、乙姫が悲しむ、の五つを挙げている。
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