近世ポーランドの自由拒否権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:20 UTC 版)
「拒否権」の記事における「近世ポーランドの自由拒否権」の解説
詳細は「自由拒否権」を参照 近世ポーランドのシュラフタ(士族)によって開かれる議会「セイム」では、厳格な全会一致制を採っており、全議員にリベルム・ヴェト(liberum veto、自由拒否権)という拒否権の発動が認められていた。たった一人の反対であっても議案を葬ることが出来るこの制度は、セイムでの決議において法案をことごとく廃案にしてきた「無制限の拒否権」といったニュアンスで語られることが多く、当時としては極めて先進的な民主国家であったポーランド・リトアニア共和国がポーランド分割へと至る大きな要因となった。17世紀後半には、リベルム・ヴェトは地方議会であるセイミクにも適用された。
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