軌道線撤去区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 16:10 UTC 版)
「箱根登山鉄道小田原市内線」の記事における「軌道線撤去区間」の解説
当時、箱根登山鉄道バスは協定により駿豆鉄道が整備したバス専用道路(当時)の小涌谷 - 元箱根方面を通行していたが、両者による紛争の激化から1956年(昭和31年)には駿豆鉄道によりバス専用道路入口に遮断機を設けられて通行が不可能になった。 自社バスの乗り入れを阻止された箱根登山鉄道は、1956年(昭和31年)に撤去した軌道線の営業区間であった小田原駅前 - 箱根板橋についても無軌条電車の営業を計画し、1958年(昭和33年)には同区間の軌道特許の申請に及んだ。 しかしながら、約2年半前に旧・軌道線を1日60本を運行する自社の路線バスに置き換えたばかりの上、伊豆箱根鉄道の路線バスも運行して現状でも公共交通の輸送力が十分な区間に無軌条電車を新規開業する合理的な理由が存在せず、申請した特許が認可される見込みも少ない。実際のところ、無軌条電車によって同区間の輸送力を補強することに計画の要旨はなく、この特許申請によって温泉村四面塔 - 箱根町の無軌条電車計画の実現性を補強し、箱根登山鉄道バスを自社専用道路から追放した伊豆箱根鉄道へ対抗する目的での路線計画とみられる。
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