超新星残骸 SNR G11.2-0.3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/01 06:17 UTC 版)
「SN 386」の記事における「超新星残骸 SNR G11.2-0.3」の解説
一般にSN 386は、超新星残骸SNR G11.2-0.3の4分ほどの対称的な円形の殻と関連があると考えられてきたが、現在ではこの説は正しくないと見做されている。この超新星残骸の前駆天体はII型超新星とみられ、最近の研究ではII型超新星の中でもより細分化された分類であるcIIb型またはIbc型という中心核が崩壊するタイプの超新星であるとされた。 超新星残骸の殻の平均膨張速度は0.0277±0.0180%/年で、真の半径は約3.0パーセクであることからその年齢は1900±500年と推定されている。地球からの距離は約4,900パーセクと推定されているが、最近の電波観測によると、4,400-7,000パーセクの間という結果であった。 SN 386とSNR G11.2-0.3の関連は、赤外線領域では16等級に及ぶと推定されるこの超新星残骸と地球の間の非常に大きな星間吸収によって否定された。この大きな星間吸収は、この超新星爆発が肉眼では見えなかったであろうことを示唆している。
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