貨幣論・貨幣の記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:42 UTC 版)
「中国の貨幣制度史」の記事における「貨幣論・貨幣の記録」の解説
宋の時代には、王安石によって農民への青苗法や市易法などの改革が行われるが、新法・旧法の争いという論争も起きた。当時の貨幣の記録は、正史にあたる『宋史』食貨志・『元史』・『明史』のほかに、宋の諸制度を集めた『宋会要(中国語版)』、南宋の洪遵(中国語版)による『泉志(中国語版)』、趙汝适による地誌『諸蕃志』、鄭和の遠征に随行した馬歓(中国語版)による『瀛涯勝覧』などからも確認できる。 中国以外の地域では紙幣の存在が珍しく、特に元の交鈔は国外から訪れた旅行家や商人に注目された。マグリブの旅行家イブン・バットゥータは『大旅行記』、ヴェネツィア共和国の商人マルコ・ポーロは『東方見聞録』で交鈔について語った。フィレンツェの商人であるペゴロッティは商業書『商業実務(英語版)』を書き、元との貿易や紙幣(bilisci)、貨幣レートについて記している。
※この「貨幣論・貨幣の記録」の解説は、「中国の貨幣制度史」の解説の一部です。
「貨幣論・貨幣の記録」を含む「中国の貨幣制度史」の記事については、「中国の貨幣制度史」の概要を参照ください。
- 貨幣論・貨幣の記録のページへのリンク