谷長茂とは? わかりやすく解説

谷長茂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 07:39 UTC 版)

谷長 茂(たになが しげる、1916年4月25日 - 1981年11月22日[1])は、日本のフランス文学者翻訳家。元中央大学教授。

人物・来歴

旧制第三高等学校から東京帝国大学文学部仏文科卒、学習院大学講師をへて1954年に中央大学商学部助教授となり、62年教授となった。パリ・コミューンの研究で知られ、三高寮歌「沫雪流れ」の作詞者。妻・静枝は女子美術大学卒で、洋画家グループの旺玄会に所属する画家。1981年11月22日夜、船橋市の自宅から出火して全焼、夫婦ともに死去した[2]

共編著

  • 『世界文学への招待』1 - 2(津倉淳共著、華書房、ハナ・ブックス) 1966
  • 『基本フランス単語集』(川村克己, 長塚隆二共編、駿河台出版社) 1966.10

翻訳

  • 『女性論』(コデルロス・ド・ラクロ淀野隆三共訳、アテナ書院) 1949
  • 『シモーヌ 夫と妻の幸福』(モーリス・テスカ、筑摩書房) 1953
  • 『ソヴェト紀行』(シモーヌ・テリー、関義共訳、青木文庫) 1953
  • 『第二のチャンス』(ゲオルギウ、筑摩書房) 1953
  • 『明日では遅すぎる』正・続(A・マシャール、ダヴィッド社) 1954 - 1955
  • 『巴里の女 パリジェンヌの性態報告』(クロード=アンリ・ルコント、川崎竹一共訳、北辰堂) 1955
  • 『愛の博物誌』(E・シンデル, A・ロット、北辰堂) 1956
  • 『大洋と愛と死と』(マルチーヌ・モノ、河出書房) 1956
  • 『霧の晴れまに 若い娘マドレーヌの手記』(マドレーヌ・ヘンリイ、秋元書房) 1957
  • 『小説の伝統』(H・マシス、ダヴィッド社、現代小説作法) 1957
  • 『私も銃をとつた』(ベラ・ナジ、平凡社、へいぼん・ぶっくす) 1957
  • 『ドナウの犠性』(ゲオルギウ、筑摩書房) 1957
  • 『怒りの戦列』(ピエール・デクス、万里閣新社) 1957
  • 『私は原爆をスパイした』(エリッヒ・ギムペル、六興出版部) 1958
  • 『パリ・コミューン』(ジュール・ヴァレース、中央公論社、世界の文学25) 1965
  • 『大学とは何か 社会とは何か』(大学情報宣伝組織センター編、福井芳男共訳、中央大学出版部) 1969
  • ヘッドライト』(セルジュ・グルッサール、山口年臣共訳、ハヤカワ文庫) 1972
  • 『冒険者の自叙伝 ドン・フェルナンドの半世紀』(フェルナン・フールニエ=オーブリ、早川書房) 1975

アンドレ・モーロワ

  • 『読書論』正・続(アンドレ・モーロワ、駿河台出版社) 1967 - 1969
  • 『青年と人生を語ろう』(アンドレ・モーロワ、二見書房) 1968
  • 『愛に生きるとき 未知の女性への手紙』(アンドレ・モーロワ、二見書房) 1968
  • 『現代を考える』(アンドレ・モーロワ、高橋治男共訳、二見書房) 1970
  • 『アンドレ・モーロワ人生論集 わたしの人生行路 壮年篇』(二見書房) 1970

脚注

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 読売新聞、11月23日「中大教授夫妻が焼死」




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