諜報活動の成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 00:15 UTC 版)
「ウォルフガング・ロッツ」の記事における「諜報活動の成功」の解説
またロッツは元ドイツ国防軍将校としてエジプト軍将校から軍事関連の相談に乗ったり、ドイツ人科学者グループからミサイルや国産戦闘機の開発状況についての話を聞いたり、エジプト上流社会の知り合いに頼んでミサイル・サイトや空軍基地を案内させるなどして詳細な軍事機密を収集し、自宅から機密無線で送信し、第三次中東戦争におけるイスラエル軍の勝利に大きく貢献した。 この様な活動の一環として、ロッツとオットー・スコルツェニーより手に入れた、エジプトの兵器開発に携わっているドイツ人科学者のリストを作成して彼らに手紙爆弾を送りつけ、兵器開発から手を引かせるなどの工作をした。この手紙爆弾作戦により西ドイツとイスラエルの関係は一時悪化した。 さらにこれがきっかけとなって西ドイツとの関係を憂慮したイスラエル首相ダヴィド・ベン=グリオンとモサッド長官イサル・ハルエルの間で意見が衝突し、ハルエルが辞任。ベングリオン内閣もハルエル辞任騒動の責任をとって総辞職することになった。
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