調伏曽我
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/29 00:01 UTC 版)
四・五番目物。『能本作者註文』『自家伝抄』がともに宮増作とする2曲の一つ。『曽我物語』に取材した作品で、不動明王たちが箱王の仇・工藤祐経の形代を調伏し、将来の悲願成就を示す。シテが前場では工藤祐経、後場では不動明王と、全く違う役所を演じるという異色作。複数の登場人物の心理のひだを「躍動的で秀逸」な台詞のやりとりで描き出す劇作の巧みさは、「鞍馬天狗」「安宅」にも匹敵する。
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