語注
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 02:43 UTC 版)
もうこうねん 五言絶句。曉・鳥・少(上声篠韻)。春曉 … 春の夜明け。『孟浩然詩集』(北京図書館蔵宋蜀刻本)では「春晩絶句」に作る。「春晩」とは晩春のこと。 春眠(しゅんみん 暁あかつきを覚おぼえず) 春眠 … 春の夜の心地よい眠り。暁 … 夜明け。不覚 …気付かない。 しょしょ 啼鳥ていちょうを聞きく 処処 … あちこちで。聞 … 自然に聞こえてくる。「聴」は意識的に聴く。啼鳥 … 鳥の鳴き声。 夜来 … 昨夜。「来」は語調をととのえる助字で、意味はない。 夜來風雨聲 … 『文苑英華』では「欲知昨夜風」に作り、「集作夜來風雨聲」との注がある。また、『全唐詩』には結句の下に「一作欲知昨夜風。花落無多少」との注がある。 知 …『文苑英華』には「一作無」との注あり。 多少 … 疑問詞。どれくらい。どれほど。また、「多少」の「少」は添え字で意味がなく、「多い」と解する説もある。知多少 … 従来は「知んぬ多少ぞ」と読み習わしてきたが、「いったいどれくらい散ったことだろうか」という意味なので語調が合わず、ここでは採らない。
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