語彙素の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/19 14:56 UTC 版)
語彙素の概念は形態論で重要であり、多くの他の概念がこれによって定義される。例えば、屈折と派生の違いは次のように述べられる。 屈折語彙素が各形態として出現する。 派生ある語彙素が基になって他の語彙素が発生する。 屈折と派生の区別は言語によって異なるが、これも個々の語彙素の定義の違いによる。例えば日本語で「明らかに」は「明らかな」などとともに形容動詞「明らかだ」の屈折形(連用形)と考えられる。一方英語では、evidentとevidentlyは意味的には共通部分が大きいが異なる品詞、つまり後者は前者の派生形である(日本語でも「明らかさ」は派生語(独立の名詞)と考えるのが一般的である)。
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