誕生 - 生い立ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:19 UTC 版)
「オルフェーヴル」の記事における「誕生 - 生い立ち」の解説
2007年の繁殖シーズン、オリエンタルアートは、前年末の朝日杯フューチュリティステークスを制した自身の初年度産駒ドリームジャーニーの管理調教師である池江泰寿から、自身が繋養されていた社台コーポレーション白老ファームへのリクエストでこの年から種牡馬デビューして注目を集めていたディープインパクトとの交配が行われた。しかし、オリエンタルアートは3度に渡って行われたディープインパクトの交配はすべて不受胎に終わってしまった。空胎を避けるためとの理由で白老ファームに繁養されている繁殖牝馬の配合責任者を務める角田修男は、オリエンタルアートが4度目の発情期を迎えたときにステイゴールドへ配合相手の変更を決断し、交配されると一度で受胎した。 2008年5月14日、ステイゴールドとオリエンタルアートの生産牧場でもある社台コーポレーション白老ファームにて栗毛の牡馬(後のオルフェーヴル)が誕生した。5月14日の出生は、競走馬としては遅生まれとなった。白老ファームスタッフの石垣節雄によると本馬は「自分の想像とはかけ離れた」姿かたちをしていたといい、「(ステイゴールドは)自身の特徴を反映した産駒を出していたので、こちらとしては今度も(全兄の)ドリームジャーニーのような馬、さすがにあそこまでは小さくなくても、ステイゴールドっぽい馬を生むのかなと思っていた。ところが出てきたのは、毛色は栗毛、サイズも平均的というお母さんにそっくりの馬だった(笑)。ドリームジャーニーの全弟ですから期待感は持っていましたが、特別にずば抜けているという印象まではなかったし、正直、(母親似に出たことを)どう評価すればいいのかわからなかったですね」と述べている。 当歳の10月から1歳の10月までの間、社台コーポレーション早来ファームで育成された後、ノーザンファーム空港牧場で競走馬となるための訓練を受けた。ドリームジャーニーと同様にサンデーサラブレッドクラブで一口馬主が募集され、募集価格は兄の3倍となる総額6000万円(一口150万円)に設定された。 馬名はフランス語で「金細工師」(仏:Orfèvre [ɔrfεːvr])を意味する「オルフェーヴル」となった。
※この「誕生 - 生い立ち」の解説は、「オルフェーヴル」の解説の一部です。
「誕生 - 生い立ち」を含む「オルフェーヴル」の記事については、「オルフェーヴル」の概要を参照ください。
- 誕生 - 生い立ちのページへのリンク