詩集『アルコール』
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「ギヨーム・アポリネール」の記事における「詩集『アルコール』」の解説
詩集『アルコール』には過去15年にわたって書かれた詩が収められているが、編纂時に伝統的な詩法に反して句読点をすべて削除した自由律を用いた。これについて詩人は、「本当の句読点」とは「詩句の持つリズムと区切り」であり、「他のものは必要がない」からであると説明している。浅野晃は、アポリネールは「『アルコール』を出すに及んでまったく独自の詩人となった」とし、さらに金子光晴の言葉を引用して、「フランスの詩はアポリネールでまったく違ってしまった」と評している。また、窪田般彌は、1913年刊行の2冊の画期的な書物『アルコール』と『キュビスムの画家たち』によって、アポリネールは「時代のパイオニア」となったと表現している。
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