許容差決定とは? わかりやすく解説

許容差決定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 05:18 UTC 版)

品質工学」の記事における「許容差決定」の解説

許容差設計では、部品コスト品質コストバランスし、両者の和が最小になるように許容差決めることである。したがって、「コスト決まらない許容差決められない」ことになる。逆に言えば部品決まれば品質良否判定する許容差決定する許容差 Δ {\displaystyle \Delta } は下記のように損失関数から決める。 Δ = A A 0 Δ 0 {\displaystyle \Delta ={\sqrt {\frac {A}{A_{0}}}}\Delta _{0}} A {\displaystyle A} :部品コストや Δ {\displaystyle \Delta } を超えたときの廃棄費用 A 0 {\displaystyle A_{0}} :機能限界 Δ 0 {\displaystyle \Delta _{0}} を超えたときの社会的損失(円) Δ 0 {\displaystyle \Delta _{0}} :機能限界消費者許容限界 生産者組み立て者の場合は、生産者許容差 Δ {\displaystyle \Delta } は組み立て者の機能限界 Δ 0 {\displaystyle \Delta _{0}} と組み立て者が機能限界 Δ 0 {\displaystyle \Delta _{0}} を超えたときの損失 A 0 {\displaystyle A_{0}} から上式で決める。 安全率 φ {\displaystyle \varphi } は上式から、 A 0 A = Δ 0 Δ = φ {\displaystyle {\sqrt {\frac {A_{0}}{A}}}={\frac {\Delta _{0}}{\Delta }}=\varphi } で表される。 望目特性と望小特性の安全率であるが望大特性の安全率は φ = Δ Δ 0 {\displaystyle \varphi ={\frac {\Delta }{\Delta _{0}}}} で表される組み立て品の許容差決めときには機能限界 Δ 0 {\displaystyle \Delta _{0}} から出力特性 y {\displaystyle y} の許容差 Δ y {\displaystyle \Delta y} を求め直交多項式 y = m y + a ( x Am A ) + b ( x Bm B ) + ⋯ {\displaystyle y=my+a(xA-mA)+b(xB-mB)+\cdots } 安全率 φ = A 0 A {\displaystyle \varphi ={\sqrt {\frac {A_{0}}{A}}}} 出力特性許容差 Δ y = Δ 0 φ {\displaystyle \Delta y={\frac {\Delta _{0}}{\varphi }}} A部品許容差 Δ A Δ y a = Δ 0 a φ {\displaystyle \Delta A{\frac {\Delta y}{a}}={\frac {\Delta _{0}}{a\varphi }}} B部品許容差 Δ B = Δ y b = Δ 0 b φ {\displaystyle \Delta B={\frac {\Delta y}{b}}={\frac {\Delta _{0}}{b\varphi }}}

※この「許容差決定」の解説は、「品質工学」の解説の一部です。
「許容差決定」を含む「品質工学」の記事については、「品質工学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「許容差決定」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「許容差決定」の関連用語

許容差決定のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



許容差決定のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの品質工学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS