親指のない商人の話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「親指のない商人の話」の解説
男の父はバグダードの大商人で、ハールーン・アル・ラシードの時代の人物であった。父の死後、男はバグダードで商人をしていたが、店に高額な商品をつけで買いに来る美しい乙女に恋をしてしまった。その乙女は、ハールーン・アル・ラシードの妃ゾバイダのお気に入りの買物係の侍女であった。男は侍女の手引きで後宮に忍び込み、ゾバイダの許しを得てその買物係の侍女と結婚することとなったが、結婚式の宴会で出されたロズバジャを食べた後、手を洗わずに初夜に臨んでしまい、買物係の侍女は手に付いた匂いでそれに気づき、手も洗わない無神経さに怒り、男を捕らえて両手両足の親指を斬ってしまった。男が「灰で40回、ソーダで40回、石鹸で40回手を洗った後でなければ、ロズバジャは食べない」と誓ったところ女の怒りは収まり、二人はいっしょに暮らしたが、1年後女は死に、男は悲しみで旅に出て、シナの国まで来たのであった。
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