西村佳也とは? わかりやすく解説

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西村佳也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 04:08 UTC 版)

西村 佳也(にしむら よしなり 1942年1月18日 - )は日本のコピーライター東京都出身、早稲田大学第一政治経済学部卒業。

略歴・人物

学生時代に岡スタジオなる小規模の編集プロダクションに籍を置き、編集者として出発する。1969年サントリーが設立した広告制作プロダクション、サン・アドに入社[1]。後からサン・アドに入社した仲畑貴志と共に、上司の品田正平に鍛えられながら、トリスウイスキーサントリーホワイトサントリーレッドサントリーオールドサントリーリザーブなどのコピーを書き、下積み期間を経た後、1973年にサン・アドを退社し、自身のオフィス「ウェストビレッジ」を設立する。

1974年、日本硝子繊維協会の新聞広告を担当。事細かに取材しながら、様々な角度から掘り下げた内容が評判となる。翌1975年には、当時テレビで盛んに放送された国際羊毛事務局によるウールマークのCMの「ついてるかな、ウールマーク。」「触ってごらん、ウールだよ。」「素敵だね、このウール。」などのコピーでその名を知られるようになると、その後は西武百貨店オンワード樫山日産セドリックや日産シーマ、横浜ゴム「PRGR」等の広告コピーを書き続ける。また新聞広告では、長年に渡り、アートディレクターの長谷川好男と組んで、1986年から2000年頃まで全国紙に掲載されていた、サントリー山崎の「閑休自在」「悠々自滴」「異口同飲」などの全5段のコラム風広告[2]のコピーを手掛けていたことで知られる。

有名なコピーには、サントリーブランデーX.Oの「時間は液体である。」、サントリー山崎の「なにも足さない、なにも引かない。」や、サントリー響の「ウイスキーは、聴くものである。」などといったモノがある。

2017年には宣伝会議コピーライター養成講座開校60周年を記念した特別講座として、「西村佳也クラス」にて登壇する。

脚注

  1. ^ この時、西村は学生時代の友人の従兄弟で、某大手出版社に勤務していた人物がおり、その知り合いが同社所属のコピーライター、開高健の担当者だったことから、その知り合いが開高に話を通してくれる、との紹介で入社の手引きを貰っていたが、当時開高はベトナム戦争の取材でベトナムに出かけており、サン・アドにはいなかった為、あとになってベトナムから帰って来た開高に「そんな話は聞いとらん!」と一喝されたという。
  2. ^ このサントリー山崎の広告をまとめた一冊の本として「閑休自在 悠々自滴 異口同飲」が1999年美術出版社から発売されている。



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