西尾とライトノベル
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西尾の著作は一般文芸である講談社ノベルスから発行されているが、ライトノベルとして分類されることがある。乙一は冲方丁との対談で、西尾について「広義のライトノベルに入ると思う」と述べている。『日経キャラクターズ! 2005年1月号』では「一般文芸とライトノベルの壁を越える新世代の作家」として西尾を紹介している。『西尾維新クロニクル』では「戯言シリーズ」について「ライトノベルと評価されることも多い」としている。 ライトノベルのガイドブック『このライトノベルがすごい! 2005』に掲載された2004年度版ライトノベルランキングでは「戯言シリーズ」が2位にランクインしたが、ここでは「戯言シリーズがライトノベルであるか否かは意見が分かれる」とコメントされており、またライトノベルについて「文庫こそライトノベル」「パッケージ」「キャラクターの年齢」など様々な意見があることを考慮し、同書の「ジャンル別ガイド」では「戯言シリーズ」および『きみとぼくの壊れた世界』を文庫以外の「ボーダーズ」として紹介している。翌年に発行された『このライトノベルがすごい!2006』では「戯言シリーズ」がランキング1位を獲得した。これを記念して行われたインタビューで西尾は「戯言シリーズ」について「ライトノベルかどうかは微妙」「『ライトノベルレーベルではない』という意味ではライトノベルではないが、『イラストと小説のコラボレーションがライトノベル』という意味ではライトノベルに含まれる」とコメントし、自身の作品がライトノベルと認識されることについて抵抗はないとも述べている。 西尾自身の見解としては清涼院流水、東浩紀、講談社の太田克史との対談の際に、大田と共に「小説にキャラクター性と作家の個性を持ち込んだ様式の源流」と「ライトノベルに変革を起こした」のは「(自身が影響を受けた作家の一人である)上遠野浩平がその発祥である」と述べている}。
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