衣装・扇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 03:55 UTC 版)
一般的には、太夫は風折烏帽子に素襖(素袍)、才蔵は侍烏帽子か大黒頭巾に裁着袴(たっつけばかま)という衣装である。太夫は手に扇子か舞扇を持つ。 江戸時代に三河出身の徳川家によって優遇されたため、江戸城や大名屋敷の座敷にあがり万歳をすることが可能であった。そのため太夫は武士のように帯刀、大紋の着用を許され、頭には風折烏帽子を、扇は中啓(能楽で使う扇の一種で、閉じた状態を横から見た時に先が広がっている)を用いた。これらの出で立ちは五位以上(一般の大名が任ぜられる位)の武士が、大紋を着用するための慣わしに沿ったものである。また才蔵も素襖を着用し、頭に侍烏帽子を着けた。太夫、才蔵共に足元を引きずる長い袴を着用する。西尾の森下万歳はこの形で演じられる。
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