行幸啓とは? わかりやすく解説

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ぎょう‐こうけい〔ギヤウカウケイ〕【行幸啓】

読み方:ぎょうこうけい

行幸行啓天皇と皇后一緒に外出すること。→還幸啓


行幸啓

天皇・皇后ご一緒外出されること。

行幸

(行幸啓 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 10:34 UTC 版)

行幸(ぎょうこう、みゆき)とは、天皇が居所から外出することである。目的地が複数ある場合は特に巡幸という[1]


注釈

  1. ^ これについて、高埜利彦は江戸幕府が社会に広く天皇の存在と権威を直接示すことを拒む朝廷統制策(「江戸幕府による行幸禁止政策」)があったとする。これに対して藤田覚は行幸の衰退・廃絶傾向は鎌倉時代後期から一貫して見られる現象であり、なおかつ財政的な問題もあったことから、それが江戸時代における朝廷側の行幸への消極的な姿勢につながっているとする[3]。また、鎌倉時代後期から行幸の衰退・廃絶について、佐古愛己は財政的な問題に加え、行幸に際して随行した公家たちの対する叙位が行われたことで、随員に選ばれず他者に超越される(位階を越される)ことになった公家の反発を招いて公家社会内部でのトラブルが深刻化したことにより、徳政の目標として「公平な人事」を求める声が高まり、叙位発生の原因となる行幸そのものが抑制された可能性を指摘する[4]
  2. ^ この規則は、天皇の行幸、皇后、皇太后、皇太子及び皇太子妃の行啓並びにその他の皇族のお成りの場合の警衛に関し必要な基本的事項を定め、もってその適正な実施を図ることを目的とする[5]

出典

  1. ^ 精選版 日本国語大辞典『行幸』 - コトバンク
  2. ^ 日本書紀にも記載がある為、奈良時代の朱鳥年間には既に使われていたものと思われる
  3. ^ 藤田覚『近世政治史と天皇』(吉川弘文館、1999年)第6章「天保期の朝廷と幕府-朝覲行幸再興を中心に」
  4. ^ 佐古愛己『平安貴族社会の秩序と昇進』(思文閣出版、2012年)補論2「中世公家社会における叙位の一考察」
  5. ^ 国家公安委員会規則『警衛要則』第1条
  6. ^ 富山県護国神社『富山県における聖帝四代の御製を拝す 』富山県護国神社、2012年、p27頁。 
  7. ^ 柴崎力栄「関東地方における明治天皇親率演習---一八八一年の厚木行幸を中心に」(年報近代日本研究12・近代日本と情報、山川出版社、1990年)133-136頁に「明治天皇聖蹟の史跡指定」について記述がある。
  8. ^ 遠山美都男『天皇と日本の起源「飛鳥の大王」の謎を解く』(講談社現代新書、2003年)pp.289-290.
  9. ^ 永田英明「天皇の行幸」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P94-95
  10. ^ 山本雅人『天皇陛下の全仕事』(2009年、講談社現代新書)
  11. ^ 第71航空隊 US-1A 90号除籍記念式典



行幸啓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/25 02:11 UTC 版)

巾着田」の記事における「行幸啓」の解説

2017年平成29年9月20日に、天皇皇后が、在位8度目の私的旅行として訪れた直前には高麗神社参拝し高麗家住宅視察している。翌日深谷市渋沢栄一記念館などを訪問している。

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行幸啓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 22:49 UTC 版)

高麗神社」の記事における「行幸啓」の解説

2017年平成末期北朝鮮戦危機時期)の9月20日から9月21日にかけて、当時天皇皇后が、在位8度目の私的旅行として日高市深谷市渋沢栄一記念館に行幸啓し、その際高麗神社親拝した。天皇親拝創建以来初めてで、韓国でも大々的報じられた。ほかに高麗家住宅巾着田視察した

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