行人 (仏教)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 01:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動行人(ぎょうにん)とは、古代・中世日本の寺院内における僧侶の身分の1つ。高野山金剛峯寺において行人方(ぎょうにんがた)・総分(そうぶん)として呼ばれるものも同義である。
概要
本来は修行者の意味があり、山伏などの修験者も含まれているが、寺院内部においては施設の管理や花・灯りの準備、炊事・給仕など専ら世俗的あるいは実務的な業務にあたる身分を指した。また、行人の中には実務の一環として寺領からの年貢徴収や寺院の警備にあたるものもおり、その中から僧兵などの武装をする者も現れるようになった。 学侶・堂衆(延暦寺では行人と同一視されている)などとともに大衆を構成したが、学侶よりも下の身分とみなされて、ときには双方の間で内部対立を起こすこともあった。
金剛峯寺では、宝徳2年(1450年)に学侶(学侶方)・行人(行人方)間で1,000人もの死傷者を出す衝突を起こし、一時木食応其や徳川家康の尽力で和議も行われたものの長続きせず、以後も250年にわたって両者の対立が続き、元禄2年(1689年)と享保元年(1716年)に江戸幕府によって行人に対する弾圧が行われている。明治維新以後、行人・行人方は解体されることになった。
関連項目
「行人 (仏教)」の例文・使い方・用例・文例
- お宝写真は通行人が携帯のカメラで捕らえた
- その警官は通行人のボディチェックに忙しかった。
- この旅行の最少催行人員は10名です。
- それは通行人や運転手の妨げになる。
- 彼らは通行人にパンフレットを配った。
- 爆発で通行人が何人か死んだ。
- 追い剥ぎが通行人から金を奪った。
- 自動車や通行人は止まって小さいおうちがゆっくりと動いていくのを見送りました。
- 口は体の死刑執行人であり医者である。
- 通行人の影が垣根をかすめて行った.
- すりはその財布を通行人のポケットに入れた.
- その男は通行人に向かって無差別発砲をした.
- 行人の跡が絶えぬ
- 十時には行人の跡が絶える
- 道に行人の跡が絶えた
- 発行人
- 言行人の意表に出る
- 行人織るが如し
- 行人_(仏教)のページへのリンク