蜻蛉型練習機とは? わかりやすく解説

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蜻蛉型練習機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/12 16:24 UTC 版)

蜻蛉型練習機(とんぼがたれんしゅうき)は、三菱内燃機大日本帝国陸軍向けに試作した練習機。三菱の社内符号は「2MS1」。

概要

蜻蛉型は三菱が自主的に開発を行ったもので、当時陸軍が運用していた己式一型練習機(アンリオ HD.14英語版ライセンス生産機)を基本としつつ、エンジンをル・ローン社製のものからアームストロング・シドレー モングースに変更し、機体も新規に設計された。機体は単発の複葉機で、胴体・翼ともに木製骨組みに羽布張り。降着装置は固定脚だが、双フロートに換装して水上機とすることも可能だった。

1927年昭和2年)6月に試作機1機が完成し、三菱の名古屋製作所飛行場で初飛行した。性能は良好だったものの陸軍は蜻蛉型を不採用としたため、試作機は三菱の社用機となり、練習機としてのみならず研究や連絡目的でも使用された。

諸元

  • 全長:7.30 m
  • 全幅:9.20 m
  • 全高:3.08 m
  • 主翼面積:31.3 m2
  • 自重:590 kg
  • 全備重量:850 kg
  • エンジン:アームストロング・シドレー モングース 空冷星型5気筒(最大144 hp) × 1
  • 最大速度:148 km/h
  • 実用上昇限度:5,000 m
  • 航続時間:3時間
  • 乗員:2名

参考文献





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