薬理・薬効・副作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/18 23:09 UTC 版)
「イノシンプラノベクス」の記事における「薬理・薬効・副作用」の解説
イノシンプラノベクスは、主にリンパ球の1種であるT細胞に作用して、細胞性免疫を強化する作用を持っていると考えられている。この他にも、マクロファージを活性化する作用も持っていると見られている。また、in vitroでの結果ながら、DNAウイルスのワクチニアウイルス(英語版)や単純ヘルペスウイルス、RNAウイルスのインフルエンザウイルスなど、様々なウイルスの増殖を抑制する作用を持っていることが判明している。ただし、2010年現在の日本においては、致死性の病である亜急性硬化性全脳炎の患者の病気の進行を遅らせて、その生存期間を延長させることに対してのみ効能として認められている。なお、既述の通りイノシンプラノベクスにはイノシンが含有されている。イノシンは、ヒトの体内では尿酸に代謝されるため、副作用として痛風や尿路結石(尿酸結石)が起こる可能性がある(高尿酸血症として18.8%)。また、当然ながら痛風や、痛風に至らないまでも高尿酸血症の既往がある場合は、それらが本剤使用によって悪化する危険がある。
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