薩摩永野駅とは? わかりやすく解説

薩摩永野駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/02 07:53 UTC 版)

薩摩永野駅
駅跡地に建てられた永野鉄道記念館
さつまながの
Satsuma-Nagano
広橋 (4.3 km)
(7.4 km) 針持
所在地 鹿児島県薩摩郡薩摩町永野
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 宮之城線
キロ程 47.5 km(川内起点)
電報略号 サナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1926年大正15年)6月9日
廃止年月日 1987年昭和62年)1月10日
備考 スイッチバック式の駅であった。
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中央部に薩摩永野駅があり、上方が薩摩大口駅方面、下方が川内駅方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

薩摩永野駅(さつまながのえき)は、かつて鹿児島県薩摩郡薩摩町永野(現・薩摩郡さつま町永野)にあった日本国有鉄道(国鉄)宮之城線廃駅)である。

1987年昭和62年)1月10日、宮之城線の廃止に伴い、廃駅になった。

歴史

駅構造

スイッチバック式の有人駅であった。これはかつて近くに山ヶ野金山があり大きな集落であったため、大口へ向かう途中で立ち寄るために生まれたものである。スイッチバックの象徴ともいえるシーサスクロスポイントが保存されているが、現役時代とは位置が若干異なっている。

島式ホーム1面2線の構造で、奥で再度線路がまとめられて機関車方式の列車の機回し作業ができるようになっていた。

廃止後の状況

保存されているシーサスクロスポイント

当時の駅舎は現存しないが、跡地に「永野鉄道記念館」があり、鍵を借りてくると自由に館内を見学することができる(館内に掲示あり)。永野鉄道記念館は、南国交通バスの待合所も兼ねている。記念館の建物は廃止後に新たに公民館を兼ねて建設したもので、総工費4770万円であった[3]。現在では永野鉄道記念館を経由するバスは少なく、鹿児島空港と宮之城・出水・阿久根方面を結ぶ南国交通バスは駅跡少し西の永野バス停から発着する。

また、敷地内にはホームの一部が保存されており、その脇の線路に保線用のモーターカーも保存されている。

隣の駅

日本国有鉄道
宮之城線
広橋駅 - 薩摩永野駅 - 針持駅

脚注

  1. ^ a b c 『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』 p.50 新潮社
  2. ^ a b 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、708頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「モダンな鉄道記念館に モーターカーも展示 鹿児島薩摩町 JR永野駅跡に完成」西日本新聞1988年(昭和63年)5月8日鹿児島県版

関連項目





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