蔵前仁一
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蔵前 仁一(くらまえ じんいち、1956年1月2日 - )は日本のイラストレーター、旅行作家、編集者、装幀家。
来歴
鹿児島県生まれ。実家は鹿児島・霧島温泉にある1917年(大正6年)創業の老舗旅館。現在は旅行人山荘として営業している。鹿児島県立鶴丸高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。
インド旅行の体験を楽しいイラスト入りでまとめた『ゴーゴー・インド』(凱風社)でデビュー。 1990年代にヒット作を連発。若い旅行者から支持を得た。
バックパッカーを対象とした月刊誌『旅行人』(のちに季刊、さらに年2回刊に)を主宰したが、同誌は2011年12月発売号をもって休刊。編集長を務めた『旅行人』からは、岡崎大五、グレゴリ青山、宮田珠己、田中真知、大倉直らの若手作家が登場した。
作品リスト
- 『ゴーゴー・インド』(凱風社) 1986
- 『ゴーゴー・アジア』(凱風社) 1988
- 『世界の果てまで行きたいぜ!』(旅行人) 1998
- 『新ゴーゴー・アジア』上・下(旅行人) 1998
- 『ホテルアジアの眠れない夜』(講談社) 1989、のち文庫
- 『ゴーゴー・アフリカ』上・下(凱風社) 1993
- 『旅ときどき沈没』(講談社) 1994、のち文庫
- 『旅で眠りたい』(旅行人) 1996、のち新潮文庫
- 『沈没日記』(旅行人) 1996
- 『インドは今日も雨だった』(講談社) 1997、のち文庫
- 『旅人たちのピーコート』(講談社) 1998、のち文庫
- 『各駅停車で行こう』(旅行人) 1998
- 『世界が私を呼んでいた!』(旅行人) 2000
- 『スローな旅にしてくれ』(幻冬舎文庫) 2001 - 『沈没日記』の加筆・文庫化
- 『いつも旅のことばかり考えていた』(幻冬舎文庫) 2003 - 『各駅停車で行こう』の加筆・文庫化
- 『世界最低最悪の旅』(幻冬舎文庫) 2003
- 『人生を変える旅』(幻冬舎文庫) 2003 - 『世界の果てまで行きたいぜ!』と『世界が私を呼んでいた!』に加筆、再編集し文庫化
- 『わけいっても、わけいっても、インド』(旅行人) 2009
- 『あの日、僕は旅に出た』(幻冬舎文庫) 2013
- 『よく晴れた日にイランへ』(旅行人) 2016
- 『テキトーだって旅に出られる!』(産業編集センター、わたしの旅ブックス) 2018
- 『インド先住民アートの村へ』(旅行人)2019 - 写真集
- 『失われた旅を求めて』(小川京子写真、旅行人) 2020
関連項目
脚注
- ^ 『COMIC BOX』1989年5月号、p.110。
外部リンク
- 旅行人Web Site
- 蔵前仁一 (jinichi.kuramae) - Facebook
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