菜種油発祥の地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 01:34 UTC 版)
遠里小野は、古くから油の産地として知られていた。また、日本で初めて菜種油を生産したことで知られる。菜種油は江戸時代から明治時代にかけて盛んに生産・販売された。現在は菜種を栽培する農地は市街地と化し、油生産は廃れた。 当初、遠里小野における油生産はハシバミの搾油から始まった。古代から中世にかけては、朝廷が神事に用いた灯明は、すべて遠里小野で生産された油を用いたとされる。しかし山崎(現在の京都府乙訓郡大山崎町付近)で長木によるエゴマ油の生産が行われるようになると、生産性・品質において山崎製が優位となり、遠里小野のハシバミ油は競争力を失った。 起死回生を図るべく、遠里小野では油分の多い菜種の搾油に着手し、搾油道具の改良と相まって競争力を回復し、中世・戦国時代から平和な時代へ移り変わったこともあり需要が増大し、村は大いに潤った。
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