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菊池勇夫 (法学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/28 02:56 UTC 版)

菊池 勇夫
人物情報
生誕 (1898-06-21) 1898年6月21日
日本岩手県遠野
死没 1975年7月31日(1975-07-31)(77歳没)
出身校 東京帝国大学
子供 菊池英夫(東洋史学者)
菊池泰二(海洋生物学者)
菊池光造(経済学者)
菊池高志(法学者)
学問
研究分野 法学
研究機関 九州大学
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菊池 勇夫(きくち いさお、1898年6月21日 - 1975年7月13日)は、日本の法学者九州大学名誉教授日本学士院会員。

経歴

出生から修学期

1898年、岩手県遠野で生まれた。第一高等学校を経て、東京帝国大学法学部に進学。卒業後は同大学の副手となった。

1924年、ILO東京支局職員として勤務。1926年より欧米に留学を命じられた。1928年、九州帝国大学助教授に就いた。1929年に教授昇格。1943年から1945年には法文学部長を務めた。

戦後

1949年、第9代九州大学総長に就いた[1]。1953年、日本学士院会員に選出された[2]。学界では日本労働法学会の初代代表理事をつとめた。1962年に九州大学を定年退官し、名誉教授となった。

受賞・栄典

研究内容・業績

専門は法学のうち労働法で、社会法についても業績がある。

家族・親族

著編著

著書

  • 『日本労働立法の発展』有斐閣(社会経済法論集) 1942
  • 『労働法の主要問題』有斐閣(社会経済法論集) 1943
  • 労働組合法の解説 労働組合とはどんなものか』日本産業協議会出版部 1946
  • 社会法の基本問題 労働法・社会保障法経済法の体系』有斐閣 1968
  • 『戦後労働法の二十年 評論と随想』一粒社 1969
  • 『社会保障法の形成』有斐閣 1970
  • 『世界の中の労働法 評論と随想』一粒社 1971

共編著

  • 『社会法綜説 労働法・社会保障法・経済法』編、有斐閣 1959
  • 『労働協約の実務』藤林敬三共編、ダイヤモンド社 1960
  • 『労働法大意』林迪広共編、有斐閣双書 1968
  • 『全訂労働組合法 附・労働法(抄)』林迪広共著、日本評論社 1984

菊地勇夫に関する資料

  • 山田晋「戦時体制下における菊池勇夫の社会事業法論:一九四〇年代初頭の二論文を読む」『修道法学』45-1, 2022年, 227-252頁. doi
  • 山田晋「菊池勇夫の社会保険法論:菊池勇夫「社會保險法の對象と本質」(一九四二年)を読む」『修道法学』39-2, 2017年, 33-58頁. doi
  • 石井保雄「菊池勇夫の「社会法」論:戦前・戦時期の業績を通じて考える」『獨協法学』91, 2013年, 67-180頁. doi

脚注

  1. ^ 歴代総長(九州大学総長室)
  2. ^ 物故会員(日本学士院)
  3. ^ a b 『人事興信録 第25版 上』人事興信所、1969年、き67頁。

参考文献

  • デジタル版日本人名大事典:[1]
  • 九州大学教授菊池勇夫先生還暦記念論文集序「法政研究」1959:[2]



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