英仏両艦隊の艦隊機動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/11 04:42 UTC 版)
「ジェノヴァの海戦」の記事における「英仏両艦隊の艦隊機動」の解説
英仏両艦隊は微風のためなかなか進むことができず、それから2日以上かけて徐々に接近した。3月12日の夕刻におあつらえむきの風が吹いて、このためイギリス艦隊は戦列を組むことができた。しかしフランスの艦隊はその場を離れた。3月12日の夜はかなりの突風が吹き荒れ、このため74門艦メルキュール(英語版)がメイントップマストを飛ばされた。「メルキュール」は許可を得てフリゲートと共に艦隊を離れてグールジーン・ロードへ向かい、そこで拿捕艦の「ベリック」と出会った。「ベリック」もフリゲートを連れており、合流した全4隻はそのままトゥーロンに向かい、艦隊には戻らなかった 。3月13日の夜明けになってもフランスはなおも戦端を開くことを拒否しつづけたため、ホサムは総力での追撃を命じた。強風を利してイギリス艦隊がフランス艦隊に迫ったところ、フランスの後衛の3番艦であった80門艦サ・イーラが前方の80門艦のヴィクトワール(英語版)と衝突した。ヴィクトワールの損傷は軽微だったが、「サ・イーラ」はフォアトップマストとメイントップマストを失い、艦隊から落後し始めた。
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