花折峠とは? わかりやすく解説

花折峠

読み方はなおれとうげ

葛川坂下町伊香立途中町の境にあり、標高591メートルに及ぶ。この峠は、かつては若狭街道の最も難所だったが、昭和50年1975)に花折トンネル完成し交通の便飛躍的に改善された。峠の名は葛川明王院への参詣者が、この峠で仏に供える花・樒(しきみ)を手折ったことに由来する

交通アクセス

JR堅田駅から江若バス細川行平下車徒歩20



花折峠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/09 18:42 UTC 版)

花折峠
国道367号花折トンネル
所在地 滋賀県大津市
座標
北緯35度11分14秒 東経135度51分36秒 / 北緯35.18722度 東経135.86000度 / 35.18722; 135.86000座標: 北緯35度11分14秒 東経135度51分36秒 / 北緯35.18722度 東経135.86000度 / 35.18722; 135.86000
標高 591 m
通過路 国道367号(花折トンネル)
プロジェクト 地形
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国道367号標識

花折峠(はなおれとうげ)は、滋賀県大津市の葛川坂下町と伊香立途中町の間にある[1]。標高591mで、鯖街道(若狭街道)において最も難所といわれた峠である[1]。また、安曇川と和邇川の分水嶺となっている。

国道367号はトンネルになっているが、もとの峠道も旧道として現存している。

概要

鯖街道沿線にある葛川明王院への参拝者が、仏前へ供えるシキミを峠付近で摘んだことが名称の由来となった[1]

国道367号は「花折トンネル」(標高500m、詳細は後述)で貫いており峠の交通を成している。このほか、旧道となった峠道(標高591m)も現存しており、長距離自然歩道のひとつである近畿自然歩道「鯖街道・花折峠のみち」コースの一部となっている[2]ほか、南比良蓬萊山など)への登山道にもなっている[3]

道路状況

旧道は細いつづら折れの道路で、かつては「警笛鳴らせ」の標識が設けられる位の自動車が快適に通行しがたい道路であったといえる[4]。峠には高さ1.2mの「花折峠」と書かれた石碑が立つ[4]

花折トンネル

花折トンネル(はなおれトンネル)は、峠の直下を貫く国道367号のトンネルである。片側1車線の道路および歩道(かなり狭い)が設けられている。

花折峠はカーブが多く交通の難所であり、1975年(昭和50年)6月にトンネルが新設で難所が解消された[5]

大津市街地・途中越方面から進むと、この花折トンネルのほか、葛川バイパスの牛の鼻トンネル・行者山トンネル・坂下トンネルと4つのトンネルが連続しているが、その中では最長のトンネルである。なお、当トンネルは1975年に竣工したが、葛川バイパスの供用開始時期は2000年代になってからであった。国道367号の全線にわたる改良が進んだ結果、京都市や大津市と福井県小浜市などを結ぶ主要なルートのひとつとなっている。

トンネルの要目

[要出典]

  • 区間:滋賀県大津市伊香立途中町 - 同市葛川坂下町
  • 竣工:1975年5月
  • 延長:727m
  • 幅員:6.0m (片側1車線の道路と歩道を設置)

位置情報

峠へのアクセス

  • 路線バス
  • 自動車
    • 京都市および大津市街地方面からは、途中越より国道367号を北上。
    • 高島市朽木方面からは、国道367号を南下。

脚注

  1. ^ a b c 大津の歴史データベース 大津の歴史事典 花折峠”. 大津市歴史博物館. 2025年1月9日閲覧。
  2. ^ 同コースは、大津市街地側の旧道と国道の合流点がその終点となっている。※出典:近畿自然歩道(ふるさと滋賀の自然とのふれあいコーナー) - 滋賀県(2010年8月4日閲覧)
  3. ^ 山と高原地図 46『比良山系』 田中亘 著 p.20-21および地図(昭文社、1993年) ISBN 4398750460
  4. ^ a b 大津市史編さん室 1985, p. 47.
  5. ^ 大津市歴史博物館市史編さん室 1999, p. 157.

参考文献

  • 大津市史編さん室『大津の道』(3版)大津市役所〈ふるさと大津歴史文庫〉、1985年4月24日。 
  • 大津市歴史博物館市史編さん室『図説大津の歴史 下巻』大津市、1999年10月1日。 

関連項目

外部リンク

  • 花折峠(大津の歴史事典) - 大津市歴史博物館



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