航行術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 19:42 UTC 版)
海上に出帆する折は天候に留意し、晴天が続くと判断した上で海神に旅路の安寧を祈り、船出する。遠洋には漕ぎ出さず、必ず陸沿いに進むことを心掛ける。また夜間の航行は危険ゆえ憚られ、必ず日が暮れる前に到達できる距離を一日の進捗距離とした。 順風の折は帆に風を受けて「順風満帆」の状態で航行するが、横風の際は帆柱を傾け帆を操作することで、進行方向を安定させる。櫂を用いて漕ぐ際は、胴の間に敷かれた板に乗組員が座り、一人で船体左右の櫂をそれぞれ操って推進させる。だがビロウからクナシリまでの海域では、横に2人並び、一人が右側の櫂を、もう一人が左側の櫂を操ることで推進させる。この海域は海流が激しいため、一人ではとても左右の櫂を操れないためであるという。
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