航行用デフレクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 15:43 UTC 版)
「デフレクター盤」の記事における「航行用デフレクター」の解説
スタートレックの宇宙艦はワープドライブにより光速の数百倍の速度で移動する。この際に脅威となるのが、宇宙艦の前方から相対的に光速の数百倍の速度で飛び込んでくる宇宙塵(デブリ)で、このデブリがたとえ水素分子ひとつであっても、船体に深刻な損害を与えてしまう。 その危険性から艦を守るため、デフレクター盤は重力子ビームを放って艦の前方数千kmのデブリを一掃し、ワープに適したクリアな航路を確保する。デフレクター盤の機能が停止した場合、通常速度で星雲の中に入ることさえ危険である(『スタートレック:ヴォイジャー』77話「時空侵略戦争 後編」)。 このように宇宙艦が超光速航行するためにはワープエンジンとデフレクター盤の2つが必要なのであるが、連邦宇宙艦にはミランダ級やコンステレーション級などデフレクター盤がない艦も見られる。これらの艦はトラクタービーム・エミッタをデフレクター盤の代わりに利用している。またデフレクター盤の能力を超える巨大なデブリ排斥には光子魚雷などの武器が用いられる。 なおデフレクター盤には反陽子が充填されているため、フェイザー攻撃など強い衝撃の直撃で破損するようなことがあれば、艦全体に深刻な損害を被る危険性もあり、宇宙艦の弱点のひとつともいえる。
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