自転車競技でのヘルメット義務化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:43 UTC 版)
「ヘルメット (自転車)」の記事における「自転車競技でのヘルメット義務化」の解説
歴史的には、ロードレースの規則はスポーツ裁定団体「国際自転車競技連合 (UCI)」が規定しているが、ヘルメットの使用を義務付けておらず、個人の選択や現地の交通法規に任せている。プロ選手の大部分が、不快であることやヘルメットの重さが上り坂で不利になるとして、ヘルメットを着用に否定的である。 ヘルメット着用を1991年に義務付けるという UCI による初の重大な試みは、選手から強い反発にあった。1991年の パリ・ニースでの競技でこの規定を施行するという試みは、選手のストライキという結果に終わり、UCI はこの計画を断念した。 自発的なヘルメット着用がプロ選手の間で1990年代に増加していたが、2003年の3月に起きた Kazakh Andrei Kivilev の死によってヘルメットに関する方針は節目を迎えた。 2003年の5月5日に施行された新ルールは、同時期に行われた初の主要競技 2003 Giro d'Italia に影響を与えた。2003年のルールは、最後の 5km に位置する上り坂でヘルメットを脱ぐことを認めている。 後の改定で、全行程にわたってヘルメット着用が義務付けられるようになった。 その結果として負傷が減少したかどうかに関する研究はまだない。
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